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元きょうだい児です。

神奈川県央きょうだいの会・代表のブログ

これからのグリーフケア‐2

こんばんは☆ミ

昨日に引き続き、「大切な人を失った子どもたち~これからのグリーフケア~」の様子をお伝えします。


今回の講師の中に、作家の落合恵子さんがいました。
落合さんは自らの生い立ちを基に、悲しみをどうやって向き合うかについてお話してくれました。

その落合さんのお話の中で、最も印象に残った言葉はこちらになります。

・「人間の命を守る事」は、結局、どんな事にも繋がるテーマ。

・新しい発見は、それまで光が当たらなかった事に光を当てていく行為…グリーフケアにも同じ事が言える。

・自分の痛みに目を向ける事は苦痛。知性は他者の痛みと向き合う感受性をもたらす。


確かに、一旦立ち止まって、自分の痛みに目を向ける事は大変な苦痛を伴います。
そして大半の人達は、その痛みから逃げるように、必死で普通の人間を装おうとします。

その結果、やがて「○○依存症」といった、心や身体に悪影響を及ぼす事態にもなりかねません。


もう一人、アメリカで長い間グリーフケアを行っている方の講演もありました。
その方のお話を、箇条書きで簡単に説明すると…

・グリーフは終わる事がない。グリーフに対しては長期間の継続したサポートが必要。

・死とトラウマを経験した子どもたちの支援は、決して簡単な事ではない。だけど、絶対に必要な事。

・トラウマを受けたら、出来るだけ早いうちのセラピーが必要。
遅ければ遅い程、トラウマからの回復も遅くなり、脳に大きな悪影響が出る。

・小さい頃に大きな喪失を経験した人は、その後の人生の変化が大きければ大きい程、ストレスを感じやすい。

・トラウマを受けた子どもの中には、時に学習障害と誤診される事もある。
物事に対して過剰、過敏に反応するので、やがてトラブルや悪いレッテルを貼られ、問題児扱いされる。
その後は心がマヒした状態を行ったり来たりするようになり、周りの人達からもキチガイ扱いされ、全く相手にされなくなる。

・一見大丈夫な子どももいるが、それはエネルギーがストレス対処に注力されているだけに過ぎない。

実は本心を押さえつけているだけ。

・活発なタイプの子どもは壁に身体をぶつける等の行為を通して、必死でエネルギーを出そうとする。

・静かなタイプの子どもは一見、周りが気付かない「いい子」。だけど、実は自殺のリスクが極めて高い。

・グリーフワークはカウンセリングではない。サポートの強化が必要。セラピーは必要なし。
トラウマにはセラピーが必要。心の傷を癒す為。そのどちらも重要な意味を持つ。
但し、ボランティアはサポートとセラピーとの違いを知る必要がある。

・グリーフワークのトレーニングを重ねる事で、喪失体験を見つめ直し、自分の経験を他人と共有して支え合うようになる。


最後に…グリーフケアの4つの主目的はこちら。

【トラウマを経験した、あるいはグリーフ中の子どもたちへのケア】
1.受容してくれる人や場所が安全である事。
2.支えるボランティアが、ルール・ガイドラインに沿ってスキルを習得する事。
3.グリーフケアの意味を持たせる事。
4.社会に適応できるようになる為の逆境における回復力、弾力性と社会的ネットワーク作り。



当日は、朝10時から夕方4時までの長丁場でしたので、自然と文章も長くなってしまい申し訳ありませんでした(苦笑)。

私もグリーフケアの話題に直接触れる事ができたのは、今回が初めて。
これからもグリーフケアについてもっと詳しく知りたい…そんな気持ちになりました。


講演後の会場入り口の様子はこちら。
落合さんも横向きで写っています。




megumi

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